
Jean-Paul OLLIVIER (ジャン=ポール・オリヴィエ)/関西日仏学館 館長、関西日仏交流会館 ヴィラ九条山 館長、京都フランス音楽アカデミー 実行委員長
1955年仏・ノルマンディー生まれ。79年フランス・経済財務省入省後、84年以降はフランス文化・通信省在職。国立パリ・オペラ座制作部長、国立ジョルジュ・ポンピドゥー芸術文化センター財務・法務部長、パリ国立近代美術館-産業創造センター取締役を歴任。ミラノ・フランス文化・言語・協力センター館長を経て、06年夏から現職。フランス文化・通信省(第一級アタシェ)、フランス外務省より出向中。フランス文化芸術勲章 オフィシエ章受勲。
1955年仏・ノルマンディー生まれ。79年フランス・経済財務省入省後、84年以降はフランス文化・通信省在職。国立パリ・オペラ座制作部長、国立ジョルジュ・ポンピドゥー芸術文化センター財務・法務部長、パリ国立近代美術館-産業創造センター取締役を歴任。ミラノ・フランス文化・言語・協力センター館長を経て、06年夏から現職。フランス文化・通信省(第一級アタシェ)、フランス外務省より出向中。フランス文化芸術勲章 オフィシエ章受勲。
2年前、関西日仏学館の館長に就任して初めて京都を訪れた。正直言って、最初はがっかりした。京都は町全体が美しい庭でできているとばかり思っていたのに、目に入るのはあまり美しいとは言い難い建物や道路、そして電線! それまで私が見た京都の写真にはそのようなものは一切写っていなかった。
ところが、時間が経つにつれ、この町では美しいものが背後に隠れていることに気がついた。京都には長い歴史と精神性があり、生活を美しく快適にする職人技へのこだわりがある。古い建物や風景や庭に美のインスピレーションが詰まっている。演劇やコンサートなどを楽しむには東京やパリの方が便利だが、私自身は京都での穏やかで静かな暮らしに最もハーモニーを感じる。賀茂川のあたりを散歩したり、円通寺の庭を見たり、行くたびにまるで違う印象を受ける銀閣寺を訪ねるのが好きだ。京都には一方で大きなハイテク企業や優秀な大学があり、必ずしも博物館化した町ではないところもよい。伝統的な美意識と共に、“未来”がある。
ところが、時間が経つにつれ、この町では美しいものが背後に隠れていることに気がついた。京都には長い歴史と精神性があり、生活を美しく快適にする職人技へのこだわりがある。古い建物や風景や庭に美のインスピレーションが詰まっている。演劇やコンサートなどを楽しむには東京やパリの方が便利だが、私自身は京都での穏やかで静かな暮らしに最もハーモニーを感じる。賀茂川のあたりを散歩したり、円通寺の庭を見たり、行くたびにまるで違う印象を受ける銀閣寺を訪ねるのが好きだ。京都には一方で大きなハイテク企業や優秀な大学があり、必ずしも博物館化した町ではないところもよい。伝統的な美意識と共に、“未来”がある。

2003年にリニューアルした「関西日仏学館」
この京都の地にフランスからアーティストや研究者を招き、創作活動にふさわしい環境を提供しようと設立されたのが山科区にある関西日仏交流会館「ヴィラ九条山」だ。元々80年前に当時の駐日フランス大使ポール・クローデルが関西日仏学館を設立した場所なのだが、フランス語を普及する本拠地としては不便だということで、1936年に日仏学館は京大の近くへと移転し、長い間放置され廃墟となっていた。81年に取り壊し、アーティストのためのヴィラとして1992年に開館以来、音楽・造形美術・映像・文学など多彩な分野のアーティストや研究者たちが半年間滞在し、日本に関連した作品の創作に従事している。滞在中に日本人との交流を得て、帰国後再び京都に戻ってくる例も多い。
2008年10月17~26日に、COCON烏丸で日仏交流150周年および京都・パリ友情盟約締結50周年記念のイベントが開催され、フランスに注目が集まることをうれしく思う。デザインや職人の技、ラグジュアリーといったテーマは日仏共に伝統があり、ヴィラ九条山に滞在するアーティストの作品がハイクオリティな生活文化を提案するCOCON烏丸で紹介されるのはとても意義深い。フランスのアーティストが様々な人たちと触れ合うことにより、今後、日本とフランスが共同で作品を創るような新たな企画が生まれることを期待したい。

「日仏交流150周年」のロゴ
右のQRコードを携帯で読み込むと「日仏交流150周年記念サイト」にアクセスできます。
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