京都で造って京都の人に飲んでもらうこだわりは京都人気質だろうか?(でも意外と京の人は京都ものはほめてくれない・・・・笑)
海外に日本酒を広めに行くと、商売の生業が京都にあってよかった、とつくづく感じる。全国に酒造メーカーが1,600社あるけれど、文化の味を表現するのに「KYOTO」の一言で通じるから。知名度もさることながら、音の響きが心地よく感じるのかも知れない。私は伏見の清酒のPRも兼ねて、グローバルに展開するにはこの「KYOTO」の音感と知名度が重要と思った。それで「伏見」の頭に「京都」を付けて「京都・伏見」でキャンペーンするように取り組んでいる。
ずっと伏見で暮らしていたので、市内に行くときは「ちょっと京都に行ってきます」と言って京都に行った。同じ京都でもこんな言い方が好きだった。四条河原町から烏丸界隈のいろんなものに出会えるワクワクするような感覚は今も変わらない。洛中・洛外で言えば、伏見や山科は洛外になるから、一種の憧れみたいなものだったようだ。
今年で4年目になるが、αステーションと新風館と組んで「α-Sake Bar」なるものをさせてもらっている。この場所は特に、若い女性に受けていて、日本酒の新しい出会いの場所として賑わいがある。烏丸通りは三条界隈が好みだが、残念に思うのはやはり、鉄筋でも古い建物が消えていくこと。木造とかレンガ造りとか、伝統的な造りの建屋が減っていくのは寂しい限りだ。まだまだ京都にしか出来ないことを、京都人の問題意識を益々研ぎ澄まし、COCONも温故知新の昔の名残をとどめていてくれればいいな、と洛外から洛中へ思いを馳せている。